コパカバーナパレス「Belmond Copacabana Palace」は1923年の創業以来、世界中の富裕層や著名人、セレブリティたちを迎えてきた。まさにリオデジャネイロの誇りを自認するばかりでなく、南米全体を代表する屈指の伝統と格式を誇る名門ホテルだ。ベルモンドのフラッグシップホテルであり、コパカバーナの砂浜に白を基調とした宮殿を思わせるような美しい外観で佇んでいる。ホテルの建物はオーシャンフロントの本館とプール奥に位置するタワーウイングの2棟から成り立つ。歴史と伝統が織りなすクラシカルな本館の客室構成は徹底しており、オーシャンビューの部屋は全て上級クラスのカテゴリーに指定されている。
コパカバーナパレスはニースのネグレスコ、カンヌのカールトンといった南仏のシーサイドホテルを意識したデザインで、その華麗なアール・デコ様式の扉が開かれて以来、リオの迎賓館ホテルとして評価されてきた。最上階にあるペントハウス・スイートは7室が用意され、どのスイートも広々としたプライベート・テラスを持ちリオの景観を独り占めできる。もちろん、バトラーサービス、ペントハウス専用プールの“ブラックプール”の利用など究極の滞在を提供している。
コパカバーナパレスはスイートを含め全239室を擁しているが、今回は前述した7室のペントハウス・スイートの1つ「Penthouse Suite Ocean View」をご紹介したい。専用キーでエレベーターを降り立つと、年代物の調度品で飾られたホールに導かれる究極のラグジュアリー空間だ。レストランは多彩で、プールサイドには去年ミシュラン1ツ星を獲得し、上品な北イタリア料理が好評の「Ristorante Hotel Cipriani」、カジュアルな雰囲気でテラスが人気の「Pérgula」などがある。既にミシュラン1ツ星をキープしているアジアンレストラン「MEE」は極上の和食を提供し、新鮮な刺身、鮨、日本酒が地元カリオカたちに好評で、日系ブラジル人のシェフと話が弾む。スパ施設「Copacabana Palace Spa」は七つのトリートメントルームを持ち、南米アマゾンの特色を出している
コパカバーナパレスの前面には黄金色に輝くコパカバーナビーチが広がり、砂浜のホテル専用エリアではデッキチェア、パラaソル、飲料水が用意される。海外の高級ホテルは意匠を凝らしたスリッパが置いてあるが、ここではスリッパの代わりにビーチサンダルが置かれている。ブラジル発信のサンダルブランド「イパネマ」のもので、このままプールサイドや、コパカバーナビーチまで行ける。もちろん、そのまま持ち帰りOKで、嬉しいサービスと言える。